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(更新:2009.3.13)
御菓子調製所
竹隆庵岡埜(ちくりゅうあんおかの)
竹隆庵岡埜 日暮里店
昨年9月、日暮里駅前にお菓子屋さんがオープンしました。メインは和菓子のようですが、チーズブッセやゆずぷりんなど洋菓子も店頭に並んでおり、看板には「御菓子調製所 竹隆庵岡埜」の文字。一体、どんなお店なのでしょう? 詳しい情報を得るため、根岸の本店に伺ってみることにしました。
●創業50年
竹隆庵岡埜さんは、今から50年ほど前に初代・竹田隆氏が谷中岡埜から暖簾分けをされて根岸にお店を開いたのが始まりです。「竹隆庵」という屋号は初代の名前からとり、そこに暖簾を分けた岡埜の文字を入れたのだそう。岡埜といえば頭に浮かぶ塩大福も当初から作らず、創業時から現在まで既存の商品だけに頼らずに独自の商品開発に力を注ぐ姿勢を貫いているお店なのです。
二代目と初代
本店店内の喫茶に写真が。
根岸 本店
看板商品のこゞめ大福の文字が目立ちます。
●御行の松から行の館最中
創業当初、上生菓子とともに並んでいたのが「行の館最中」です。お店の包装紙にもなっている安藤広重の江戸名所絵図「御行の松」に描かれている館をモチーフに創作されました。これぞ和菓子の王道! といった重厚な味はさすが創業から絶えずに残った一品です。
行の館最中
左・羽二重餅(179円)、右・栗(200円)。二つともつぶ餡。
包装紙は安藤広重の根岸御行の松。
●看板商品はこゞめ大福
こゞめ大福(210円)
白とよもぎの二種類。大ぶりで中にはたっぷりと餡が入っています。和菓子好きなら一度は食べてみたい一品。
初めてお店を出した根岸にとても愛着があった初代は、どうしても根岸にちなんだ看板商品を作り出したい、と日々試行錯誤していました。そこで根岸に関するいろいろな文献を紐解き、ついに出来上がったのが看板商品の「こゞめ大福」です。
こゞめ大福のいわれは、江戸の昔に遡ります。そのころ、根岸界隈では音無川の清流によりとてもおいしいお米やうるち米の産地でした。そこに住む根岸の民には年貢にお米を治める際、選別するときに出た割れ米などを使って作る「こゞめ」というお餅を作る風習があったそうです。あるとき、根岸にある茶屋がこの餅に餡を包み入れて上野輪王寺宮公弁法親王に献上したところ、お褒めの言葉をいただいたという、お話が残っていたそうです。その江戸時代の献上品を、小豆は北海道十勝産、もち米は初代が生まれた新潟のこがね餅とこだわりの最高級原材料を使用して復元したのがこの「こゞめ大福」。七分づきのお米の食感が残ったお餅でたっぷりの餡を包んで焼かれた大福は、一度食べたらやみつきです。
●お勧め商品
パッケージは、季節ごとに変わります。
(写真は、クリスマス仕様)
お店には、看板商品のこゞめ大福はもちろん、そのほかバラエティー豊かなラインナップがなされています。ここで、数ある商品からいくつか紹介しましょう。
まずは、「名代とらが焼」。風味豊かなきび砂糖と国産(群馬県産)の小麦粉を使用し卵も熟練した職人の目にかなった青森の鶏卵使うなどこだわりの材料で作られたどら焼きは、トラ柄の見た目とともに味も最高級です。つぶ餡のどらが焼には栗、ゆず餡には金柑が入っています。また、季節ごとに変わり餡のどらが焼が登場しますので、季節ごとに楽しみがあります。「波まくら」は沖縄の黒糖を使い、つぶ餡をはさんだもの。どら焼きの皮よりスポンジのように軽い仕上がりになっています。そして「門前だんご」はそんじょそこらのみたらし団子にはあらず! なんと団子の中に餡が入っています。みたらしにするか、甘いあんこにするか? というお団子を選ぶときに浮かぶ究極の選択を一気に解決した一品です。
また、「名代とらが焼き」と「波まくら」はパッケージも凝っています。季節やイベントごとにパッケージが変わるので食べるだけでなく、見た目でもとても楽しませてもらえる商品となっています。季節感もあるので、お土産にとても重宝しそうです。
名代とらが焼(189円)
波まくら(179円)
門前だんご(168円)
●チャレンジ
昔ながらの上生菓子やこゞめ大福、最中など伝統的な和菓子のほかに、パッケージにメイド風キャラクターを使った「カリーどら焼」、「東京さんぽ道(チーズブッセ)」や「和マカロン」「柚子プリン」など斬新なアイディアの商品が続々と商品化されています。
特に、カリーどら焼はふわふわのどら焼き生地に福神漬けの入ったカレーをはさんだパンチのある一品。この複雑な味わいは一度食べてみる価値がありそうです。
カリーどら焼(189円)
パッケージのメイド風キャラクターは「カリーちゃん」というそうですよ。
和カロン(158円)
洋菓子のお店では、だいぶ定着してきたマカロン。カラフルで、これからいろいろな味が開発されそうだぞ!
●日暮里店限定商品
ひぐらしロール(315円)
夕やけだんだん(158円)
「ひぐらしロール」は生菓子のため日持ちはしませんが、記者一押しの一品。抹茶生地に甘さをおさえた生クリームの中心に小豆クリームが入っています。和と洋がうまくマッチングしており、誰もが好みそうな味です。ちょうど一人分くらいに小さく巻かれたロールケーキなのでいちいち切り分ける必要もありません。
「夕やけだんだん」は日暮里駅から谷中銀座に下る坂(階段)の名前をとったお菓子。日持ちが一週間ほどありますので、日暮里土産におすすめです。外側はどら焼きの生地にもち粉とこんにゃくの成分として知られる天然成分グルコマンナンを混ぜてモチモチの食感がたまりません。一見どら焼き生地なのに、とてもモチモチ! 一口めにとても新鮮な裏切りを感じるでしょう。
●おわりに
竹隆庵岡埜さんは、創業50年の老舗の和菓子屋さんでありながら、カレー味のどら焼きや和風マカロンなどの商品を次々に世に出していくチャレンジ精神あふれるイキのいい『御菓子調製所』でした。その時々により、いろいろな限定商品が出てくるので自分好みのお菓子を見つけに、是非行ってみてください。
伝統の味と新しい味両方が楽しめます
竹隆庵岡埜 本店
〒110-0003 東京都台東区根岸4-7-2
Tel: 03-3873-4617 Fax: 03-3871-4617
竹隆庵岡埜 日暮里店
〒116-0014 東京都荒川区東日暮里5-51-8
Tel: 03-5848-4617
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