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楽しむ−街を訪ねて

(更新:2011.10.21)
ひぐらしのさとの防災 避難所・広域避難場所へ実際に行ってみよう。〜その(2)〜 ひぐらしのさとの防災 避難所・広域避難場所へ実際に行ってみよう。〜その(2)〜
 
帰宅困難者になったら
 外出先で災害にあったら、どのように対処したらよいのでしょうか。
 まず、各自身を守るのは自宅にいるときと同様、地震が収まったあとで帰宅困難者になってしまった場合、どのような行動をとればよいか考えてみましょう。

 【帰宅困難者】とは大都市特有の深刻な被害、震災、台風、集中豪雨などの災害発生時に、あらゆる交通機関がマヒして自宅へ帰宅できなくなる方のことを指します。
 特に、大規模な帰宅困難者が発生すると予測されているのが、首都圏直下型の震災(第二関東大震災)や東海・東南海地震です。

 災害の発生時刻が昼間・12時として20 km以上の遠方から通勤している方を巻き込む首都圏直下地震の場合で650万人の帰宅困難者が発生すると、内閣府中央防災会議「首都直下地震対策に係る被害想定結果について」で述べられています。
 行政は通勤・通学など、遠方から来た人々の自宅からの距離が10 km以上にあると帰宅困難者が発生し、距離が1 km加わるごとに一割が脱落(帰宅不能)していき、20 kmでは全員脱落すると想定しています。
 3月の震災時の都内は交通機関がマヒしただけでほぼ建物などに被害がなかったため、自宅が20 km以上の遠方通勤者も会社の車やレンタカー、自転車、徒歩などで帰宅した方も多かったですが、首都圏直下型の地震だった場合は、足元も悪く、すぐに帰宅することは困難になることが予測されます。
 もし、自分が帰宅困難者になってしまった場合は、

(1)むやみに移動を開始しない

(2)安否確認をする
(災害伝言ダイヤル171や携帯電話の災害用伝言板などを活用し、家族や職場と連絡をとり冷静に行動できるよう気持ちを落ち着かせる)。

(3)正確な情報により冷静に行動する(公共機関が提供する正確な情報を入手し、状況に応じてどのような行動(帰宅、一時移動、待機など)が安全なのか自ら判断する)。

(4)帰宅できるまで外出者同士が助けあう
(一時待機ができる屋内施設においては、災害時要援護者(高齢者、乳幼児、障害者、妊産婦など)を優先して収容する)

 のように行動をとりましょう。

安否を確認する方法
 自身が安全な場所に移動できたら、急いで行いたいのが安否確認です。災害発生時は電話が繋がりにくくなるので被災地とその地域を結ぶ「災害伝言ダイヤル」「災害掲示板」が便利。代表的ものには以下の五つの方法があります。
 ●災害用伝言ダイヤル「171」
 ●iモード災害用伝言板サービス
  (安否情報の確認はhttp://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
 ●KDDIの災害用伝言板サービス
  (安否情報の確認はhttp://dengon.ezweb.ne.jp/
 ●ソフトバンクモバイルの災害伝言板
  (安否情報の確認はhttp://dengon.softbank.ne.jp/

 ●災害用ブロードバンド伝言板(web171)
上記すべての伝言板サービスは、災害時以外でも
 ・毎月1日、15日 0:00〜24:00
 ・正月三が日(1月1日 0:00〜1月3日24:00)
 ・防災とボランティア週間(1月15日9:00〜1月21日17:00)
 ・防災週間(8月30日9:00〜9月5日17:00)
の期間に体験利用することができます。

●災害用伝言ダイヤル「171」●
 ・利用案内 http://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/goriyou.html
 加入電話・INSネット・公衆電話・ひかり電話から利用可(ダイヤル式電話は使用不可)。震度6弱以上の地震発生時には、その事実を知ってからおおむね30分を目途に利用できるようになります。震度5強以下の地震ならびにその他の災害発生時には、電話の通信状態も勘案し、被災地を把握するNTT東日本・西日本が提供の判断を行います(なお、災害用伝言ダイヤルを起動したときには、TV、ラジオ、NTT東日本・西日本のホームページを通じて連絡される)。
 ※ 伝言の録音または再生する電話番号までの通話料(通常、電話を掛ける場合と同様の料金)は、災害時・体験時とも必要となる。
 ・伝言録音時間:1伝言あたり30秒以内<体験利用時も30秒以内>
 ・伝言保存期間:録音してから48時間<体験利用時は6時間>
 ・伝言蓄積数:電話番号あたり、1〜10伝言(提供時連絡)<体験利用時は10伝言>
◎伝言登録時にパスワード(数字4文字)を入力しておけば、パスワードを伝えてある方のみが伝言を再生できる。

●災害用ブロードバンド伝言板(web171)
 ・利用案内 http://www.ntt-east.co.jp/saigai/web171/
 インターネット接続が可能な端末から利用可能(携帯電話、PHSに関してはSSL通信が可能な端末に限る)。
 ※ 安否情報の登録・閲覧に伴う利用料金は無料。なお、インターネット接続費用やプロバイダ利用料、ダイアルアップ接続の場合は通信料などが別途必要となる。
 ・伝言保存期間:48時間<体験利用時は6時間>
 ・登録件数:10伝言<体験利用時も10伝言>
◎海外からも利用可能。
◎どの電話番号でも登録可能(加入電話・携帯電話<090、080>・PHS<070>・IP電話<050>で可能)
◎会社の電話番号やFAX番号でも可。
◎伝言登録時にパスワード(英数半角10文字以内)を入力しておけば、パスワードを伝えてある方のみが伝言を再生できる。

●携帯会社の災害伝言板
<NTTドコモ>
http://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/guidance/
<au>
http://www.au.kddi.com/notice/saigai_dengon/index.html
<ソフトバンクモバイル>
http://mb.softbank.jp/mb/service/dengon/

実際に災害伝言ダイヤルを利用してみる
 かくいう、記者もまだ災害伝言ダイヤルを利用したことがありませんでしたので、実際に体験利用をしてみることにしました。
 まずは、災害用伝言ダイヤルに伝言を登録。
 171をダイヤルし、ガイダンスどおり"1"を入力。自宅の電話番号を入力し、録音。ガイダンスに従い受話器を置く。たったこれだけの操作で終了です。落ち着いてガイダンスを聞きながら操作すれば、誰にでも簡単に録音・再生ができそうです。また、暗証番号を入力することもできます。暗証番号を入力して伝言を残す作業もガイダンスどおりに行えば問題なく終了。また、暗証番号を設定しておけば不特定多数の人に伝言を再生されることがありません。
 次にweb171、携帯電話の伝言板に挑戦。こちらもガイダンスどおりに進めていけば簡単に登録終了。
 どの方法も、ガイダンスどおりに進めていけば簡単に伝言を残す・聞くことができますが、家に残っているお年寄りやお子様が躊躇しないよう日頃から予行演習しておくとよいと思います。

終わりにかえて
 地震や台風などの自然災害は時と場所、人も地位も選ばずにやってきます。 どんな人でもそれを避けることはできません。が、そのときどれだけ冷静に対処することができるかで生死の明暗を分けることになるかもしれないのです。どうしたら冷静に対処できるのか? の答えは、やはり日々少しでも準備をしておくことしかありません。

帰宅困難者心得10か条
 今回の記事のため、実際に避難所や広域避難所に行き、災害伝言ダイヤルを利用してみて感じたこと…それは、実体験は大切だなということです。もちろん体験していなくても場所は分かりやすいところが指定されているし、伝言ダイヤルもガイダンスどおりに行えば簡単に登録できます。それでも、避難所に足を運んだことがある、伝言ダイヤルに伝言を残す・聞いたことがあることで、実際に災害にあったとき少しでも冷静に行動をすることができそうです。
 仕事でなかなか地域の防災訓練に参加できない方は、指定の避難場所の確認や伝言ダイヤルの体験など、身近でできることからはじめてみませんか。


(おわり)

 

 

<参考>
荒川区防災地図
布川家の防災ミーティング(KKベストセラーズ)
震災時帰宅マップ首都圏版(昭文社)

 

 

 

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