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観る−技術・工芸
(更新:2009.3.6)
●がむてーぷ案内人 ウワサの 佐藤修悦さん突撃インタビュー [第5回(最終回)] ―「修悦体」の“ルーツ”が、今、解き明かされる!!―
●修悦体の素材はガムテープ
★でなかったら、「案内板作るからガムテープ買って下さい」とは言えませんからね。それこそ、「自分で買って」って言われちゃいますから。…たまに嫌味言われますけどね…「佐藤さん、ちょっと白のガムテープ、最近、減りが早いね」とか(笑い)。「アー、すいません、今、看板作っていますから」、「なら、いいや。今度また頼んでおくから」とか言われて。
――作り方は、いつもガムテープを貼って作るんですか? その手法は常に変わらない?
★変わらないですね。…カッティングシートってあるじゃないですか。それで作ってみたことがあるんですが、やはりね、ガムテープが一番いいですよ。…引っ張れば、思ったとおり伸びてくれますし、失敗したら何度でも剥がし利きが出来ます。カッティングシートは、それが出来ないんですよ。何度かやってみたんですけど、やっぱりガムテープが使いやすいですね。今でこそ、ガムテープのメーカーの営業の方が「うちのガムテープを使って下さい」って提供してくれるものですから。今、その商品パンフレットの表紙に「修悦体」が載っているんです。ですから、ガムテープだけは困らないですね、おかげさまで。
黒地に白の矢印と漢字二文字だけのシンプルな案内板。ひと目でわかるスグレモノ。 こちらは、カラーテープを使ってカラフルに。より目に付きやすくなっている。
黒地に白の矢印と漢字二文字だけのシンプルな案内板。ひと目でわかるスグレモノ。 こちらは、カラーテープを使ってカラフルに。より目に付きやすくなっている。

――ガムテープは、いろんな種類があるんですか?
★メーカーによって違いますね。今提供していただいているテープは10種類の色があります。メーカーによっては、色があったりなかったり。…こちらは橙があるけれど、あちらはないとか。同じ緑でも、明るい緑とか、そうでなかったりとか、やっぱり違いますね。
★ガムテープでね、取り上げられるんですから。ガムテープと言えば、それこそ、梱包と、あと犯罪でしか出てこないですから(笑い)。いやホントに、「使って下さい」って声かけられたときにはうれしかったですね


●日暮里発の修悦体の今後
――第1期工事が終わろうとしているということですが、第2期工事はいつから?
★まだ決まっていないですね。
――工事がひと段落しているときに、出版の話が進められますね…
★そうですね、今、一生懸命…。どういう中味になるか、まだわからないんですけど。来年(2009年)の3月ぐらいに出版しようということで、お話をいただきました。…せっかくのお声がかかりましたんで、出来ればいいなと思っています。
★用済みになればなくなる案内板から、今度は残るっていうんで、その分、ものすごく気を使うところがありますね、ちょっと色を考えてみたり、丸みをもうちょっと増やしてみたりとか。それがそのまんま、今の案内板にも、多分、出ていると思うんですね。修悦体を新宿時代から見ている人に何回か声かけられましたけれども、「だいぶ丸くなったね、佐藤さん」とかね(笑い)。いや、性格は曲がっていますけど…(笑い)。
――やっぱり、本になったり、そうやって記録として残ることを考えると…
★真剣に作らなきゃいけないかなと。その点では、もう、ホントにうれしい限りですね。たかだか1ガードマンに声をかけてくれただけでも。
★思えば、日暮里の工事が始まってからもう4年ぐらい経つんですけど、工事は終わりそうで終わらないですね。だから下手すれば1年や2年、まだいるんだろうと思うんですけど。…だから、本業の駅の案内板を作る機会を狙ってはいるんですけどね(笑い)。早く第2期工事が始まってくれないかと思っているんですよ。

(おわり)

※取材を終えて
  本取材で、「修悦体」がどのような経緯で生まれ、変遷してきたか、多少なりともその“秘密”がおわかりいただけたかと思う。取材の最後に、佐藤さんは「本業の駅の案内板をまた作りたい」と言っていた。佐藤さんにとって、駅の案内板作りは“本業”なのだ。「修悦体」の文字面(もじづら)を見ると、佐藤さんがインタビューで触れていたように、「修悦体の命であるアール」が生まれてきたのは、「せめて案内板だけでもやさしくしたい」との思いがあったからだ。そうしてみると、「修悦体」は、まさに佐藤修悦さんの“心そのもの”を表していると思う。


〈取材〉
・佐藤修悦さん(インタビューは2008年12月に行われました)
〈取材協力〉
・JR東日本旅客鉄道株式会社東京支社広報部(JR日暮里駅構内の写真撮影)
〈参考〉
・佐藤修悦さん及び修悦体を紹介している各種ネットを閲覧、参考にさせていただきました。

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