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観る−技術・工芸

(更新:2010.2.5)
世界初!
麻雀役・点数自動計算システムを開発─株式会社 ジョイス (1)
はじめに
 「e-ひぐらし」では優れた技術を持つ会社や個人の方を「技術・工芸」のコーナーでご紹介しています。今回、取材に快くご協力いただいたのは株式会社ジョイスの樋口四郎社長です。ジョイスは「麻雀上がり役読み取り&上がり点数自動計算システム」である「パイリーダー」の開発に成功された会社です。麻雀の役読み取りや点数計算を自動で行う開発は、これまでの麻雀卓の在り方を大きく変えるものとして、新たな利用者を掘り起こす契機となるのではないでしょうか。今回はその開発秘話やこれまでの会社の歩みなど、たっぷりと伺いました。
写真 日暮里駅から徒歩数分に位置するオフィス外観
写真 日暮里駅から徒歩数分に位置するオフィス外観


創業までの歩み

――早速ですが、開発の歴史などを教えていただけますか?
  もともと私は麻雀の牌に彫刻をする職人で、最初は牌に彫刻をして売ることを仕事にしていました。そのうち仲間に仕事を出して卸業みたいなことを始めたのです。その中で自動麻雀卓を作ってくれという提案があって、それに積極的に取り組み、業界としては初めてのヒット商品となる「雀夢(ジャンム)」という商品の開発に関わるようになりました。
  この商品は一般麻雀ファンならば知っている世の中を席捲した商品です。それで、もともとは職人なんだけど職人に合っていないというか、開発、今でいうベンチャーに関心があって、自動麻雀卓をヒットさせるサポートをするようになり、そのうち機械も売るようになり、それで今に至っています。簡単に言うと35年間麻雀卓に関わってきた間に、手で打つ時代から自動麻雀卓への一種の革命があったわけです。
  そして今度は自動麻雀卓がデジタル化、つまり映像や電子機能を利用することでゲームをさらに面白くする方向に進んできたわけです。世の中や時代の流れを追いかけてきたのですね。

――会社案内によりますと「ITの技術を駆使し」とありますが、具体的にお話しいただけますか?
  電子技術、映像、デジタル技術です。ITは情報技術のことだから、ぴたっと当っている表現かどうかわからないけれど。

――開発期間はどれくらいなのでしょうか?
  ケース・バイ・ケースですよね。ヒット商品としての「テンリーダー」(お互いの持ち点を表示したり、相手との点差を確認できる)の開発期間が6〜7年だと思います。売れた期間もやはり6〜7年。非常にヒットしましたね。ニッチな業界の中では18,000台、市場価格で25億円くらい売ったのかな。
  これは今でも「電子化」という意味では先駆的な商品です。よく麻雀では点数を隠す人もいるけど、お互いが点数を確認しながらやった方が楽しい、……楽しいですよね。ところが、4人すべての点数を覚えている人の中には「なんでこんなものを作ったんだ」という人もいましたけど、持ち点を表示するのは今では業界での標準です。
  ただ、プライベートでは使わないでやる人も多いです。欲しくないというより値段の関係もあるようです。
  開発はいろいろやってきたんですけど、次に開発したのが「パイリーダー」という上がり手を読むもので、富士電機さんとの共同開発で、今のIC技術でなくてマグネットのドットで組み合わせてホール素子で牌に入った情報を読み取るというものです。これは15年以上前にトライしたんですよ。
  その間にもう一つ、「ジョイナビ」という4人のゲームの「場」「持ち点」「あがり」「連荘(れんちゃん)」とか、そういうのを液晶で表示できるものを作って、営業用として3,500台くらい売れたんです。1台90万円くらいするものです。非常に売れましたし、使った人には好評でしたよ。これは点数だけではなくて、東場の何局で、誰が「親」で、誰が何点持って、みたいなことが全部液晶で出る。「ジョイナビ」というのは正確には「ジョイス 麻雀 ナビゲーションシステム」というんだけど、これを略して「ジョイナビ」というのです。
  今回その延長線上で同じ液晶を使って、マグネットを入れて読むものをICタグに置き換えて情報発信と通信技術を利用して作りました。これが今回の「パイリーダー」になるわけです。完成してまだ1年経っていないです。
  麻雀牌の彫刻からこの業界に入って、自動麻雀卓に関わって、売り出して35年になるけれど、自動麻雀卓は革命でした。「ジョイス」という会社はそのことでできた会社なんです。ちょうど社歴も35年ですよ。

写真 新作「パイリーダー(手打ち用)」(蓋をかぶせればダイニングテーブルとしても利用できる) 写真 新作「パイリーダー(手打ち用)」(蓋をかぶせればダイニングテーブルとしても利用できる)

写真 新作「パイリーダー(手打ち用)」(蓋をかぶせればダイニングテーブルとしても利用できる)



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