「ジョイス」の世界戦略
――「麻雀上がり役読み取り&上がり点数自動計算システム」は世界初なのでしょうか?
もちろん。中国では自動麻雀卓ってものすごく売れているんですよ。だけどベースはほとんどが日本のコピーですから。今回の商品「パイリーダー」も売ってもらいたい、提携したいってところが出てますよ。僕が例の動画投稿サイトのユーチューブ(You Tube)に出てるから。だけど、まずは国内で売れることからで、それからでも大げさに言うと世界戦略はたつと思うんです。だって液晶表示を日本語だけで出す必要はないわけだから。それを英語バージョンでも何バージョンにでもすればいいわけだから。麻雀っていうのは意外に世界中でやられてるんですよ。
――そうなのですか
そうです。みなさん考える以上に多くの国でやられているんです。ただ、メジャーというと中国と日本になるけど。だから、イノベーション、技術革新があればね、世界中で使用されることも可能じゃないですか。夢としては英語やドイツ語バージョンなんかを作って発売したいってことを、酒飲むとよく言ったりしますけど。
――ルールについては
それも統一できるじゃないですか。世界共通にして「このルールでやってください」って話だから。
――中国式になると牌が多いのですか?
花牌が多い、それから中国でも場所によって違うんですよ。あれだけ広いから。だから、統一ルールというのはあったほうがいいんですよ。
――ユーチューブはまだ見ていませんでした(ここで実際に社長のパソコンに移動して見せていただいた)
●「パイリーダー」は集大成の作品
「パイリーダー」には手打ちと自動と両方あります。自動はこれから本格的に売り出す準備に入るためにモニターしているのが現状です。どこのメーカーと提携するかはメーカー側も確実に売れるかどうかの判断があるので、1社くらいしか話は進んでいないですよ。
一方で、普通の何でもない、利便性のあるやつも開発しているんですよ。とにかく麻雀卓っていったらオンリーワンの商品開発をしたいな、と思っているんです。今までは業界の中ではヒットを当ててきたからね。そうやって取り組んではいるんだけど、それなりにのんびりやっていますよ。あわてたってしょうがないし、そういう歳じゃないし。はずれても問題ない範囲でやってる。ちゃんとモノが売れたときは企業責任があるから早くバトンタッチすることを考えているんです。
――今後、さらに新製品などは?
「パイリーダー」は僕の時代では集大成ですね。ただ、バージョンアップは将来の企画としてありますよ。バージョンアップはソフト上も映像上も世の中の製品がよくなったときはどんどん取り入れていけばいいだけだから。機能上の改善点は出てくると思う。今は開発としては一段落というところ。開発は初期ロットを作ったから、これから開発のお金は出ないですよね。だから売れたものの中から宣伝費は積極的に使おうと思っている。うちはなぜ少人数でやっているかというと、要はランニングコストを抑えるためですよ。僕の場合、仕入れもどんどん増えていくわけではないしね、さらにノウハウも製品も全部在庫利用です。それで具現化が終わったからね。売れれば宣伝費と次のバージョンアップは考えているんです。
――今回の製品は今までの技術の蓄えでできてしまったという?
そうです。今までにできてたわけだから、ベースの部分は。それをICタグに置き換える。それでも金額は7千万くらいかかっていますよ、累積で。ただあまり細かく計算しないんです。これだけは損してもいいという範囲はありますよ。でも数億はマズイね。それくらいアバウトでないとできないですよ。
――凄いですね。
僕はずっとやってきたことだから、急にやるっていったってできないのは当然です。今は縮小して、これだけは使ってやってみよう、って話だから大した決断ではないんですよ。でもやらなかったら海外旅行はずいぶんできたな、とは思いますよ。そういう範囲です。でも生意気言うけど、開発に使ったから海外旅行がまったくできなくなるわけじゃないからね。リスクの範囲内というか。
――リースもあるわけですよね?
基本的にはリース、レンタルです。前のビジネスもそう。前もそれで成功してきたし、キャッシュで買う人は少ないです。メンテもあるでしょ。ただ、一般的に与信のない人にリース、レンタルをするかっていうと、それはやらないですよ。ちゃんとした企業がリースしてください、契約書をかわして自動引き落としで、となればやりますよ。メンテつきで月2万円とかね、そういう世界です。そこまでもっていかなきゃね。それが35年の経験です。リース、レンタル、メンテ、これらを絡めての契約です。お客さんも安心してできないとだめですね。
<この後、3F事務所から2Fのモニター室に移動して、実際に麻雀をやっているようすを見せていただいた。70歳を過ぎた年輩の方が楽しんでおられたりする。荒川健康麻雀クラブの代表の方と名刺交換。>
 |
写真 荒川健康麻雀クラブの方々 |
●インタビューを終えて
「今後は老人施設関係などにも売り込みをはかりたい」という樋口社長の言葉でインタビューは締めくくられましたが、気がつくと、お話を伺うのは1時間近くにも及んでいました。ご多忙の中、長時間にわたりご協力いただきまして誠にありがとうございました。
* * *
【取材協力】
株式会社ジョイス
〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2-50-2
TEL:03-3803-6666 URL:http://mahjong-joys.jp/
|